オールド「シャマラ〜ン!!!やっぱりアンタについて行くよ!!!(叫」

映画「オールド(old)(2021)」

「時間(とき)の大切さ、心と身体、一回でもデキる時はデキる…!」

個人的に大好きな監督、M・ナイト・シャマランの脚本、監督作品。

…分かる、分かるよ…大丈夫。

スプリット〜Mr.ガラスから監督調子いい感じなんで安心して下さい!(※個人の意見です

あらすじ

南国のリゾートホテルに来た四人家族(父、母、娘、息子)実は父と母はこの後離婚する事になっており、これが家族揃っての最後の旅行だった。

そんな宿泊中にホテルのオーナーから秘密のプライベートビーチへの誘いを受け、“家族揃っての最後の思い出に” とこの招待を受ける。

他にオーナーの誘いを受けた数組の宿泊客とビーチに向かうのだが、そこでは数々の恐ろしい異変が起こり始める…

謎の死体、急激な身体の変化、それによる人間同士のパニック、そして何よりこのビーチから脱出ができない…

開放的で美しいビーチが舞台なのに、とても閉鎖的で謎と不安を感じるドキドキワクワクするストーリーです…ここら辺はさすがシャマランといったところ…(笑)

出演者

主人公家族の息子くんが急激にティーンエージャーになった姿をアレックス・ウルフが演じてます。みんなへレディタリーって言うけど自分はジュマンジのイメージですね(笑)

そしてお姉ちゃんの成長した役はトーマシン・マッケンジー、私は初めてお目にかかりましたがジョジョラビット、ラストナイト・イン・ソーホーとビッグタイトルに出てる若手女優さんですね。

個人的に注目したいのは主人公達より先にビーチに来ていたラッパー役のアーロン・ピエールです。

目がなんとも印象的で存在感あるなぁと思ってたら新生ブレイドに何かの役でキャスティングされてるそうで!納得…(笑)

あとアジア系の男性看護師役にケン・レオン…あなたナイトシフト(TVドラマ)でもお医者さんだったなぁ…(笑)

感想(※ネタバレあり)

予告の段階で「急激に歳をとるビーチ」ってのは言われていたので「じゃあ、何故?」ってのを見る映画ですね(笑)

その前情報もあって映画冒頭からガンガン伏線を気にして見てしまいましたw

結果的にちゃんと最初から最後まで筋が通ってたと自分は感じました。

うん…シャマランにしては(失礼)ちゃんと一つ一つ説明あったんじゃないかな…

少なくとも見てて引っかかる所は無かったです…

急激に成長する子供たち、結局一日半くらいで40年ちょっと歳をとることになりましたね…これがどうにもならないのが可愛そうでした…

話の理論としては「細胞だけが成長する」…つまり身体のみが老化する、との事でしたが子供たちは精神的にも多少は成長してると思いました…

「完全に子供っ!」と「あ〜精神的にも成長したのかな?」という部分がちらほらで興味深かったですね…

でも息子くんの「確かに妊娠するようなことしたけどあれって十回くらいしないとデキないんじゃ…!?」みたいな台詞に笑ってしまいましたねw

その後「結婚する!育てる!」みたいな発言は確実に大人感あったけどな…

それを踏まえると最後の死を受け入れた兄弟での砂遊びは切なかったですね…

主人公夫婦も、最後に和解したのは身体だけじゃなく心も何十年経った感覚になってたのもあるのかなぁと勝手に解釈…

(丸くなった?

ただ大半の人には、身体の急激な老いや成長は恐怖と不安でしかないのが痛いほど伝わってきました。

人は必ず衰える、そこにここまでの不安が無いのは多少の時間があるからなんだと実感しました。

それをただただ「研究」として扱うオーナー達は許せなかったので結末はちょっとスッキリ。

「精神疾患の患者と内臓疾患の患者分けないとデータ取れません!」

『じゃあ意見として文書にまとめて申告して〜』

というやりとりで「あ、ほんとに実験、研究としか認識してないんだ」という異常さが伺えましたね…それに加担する毎度お馴染みシャマラン〜!!(笑)

それにしてもシャマラン作品はそこまで残酷ではないけどなんか痛々しいイヤ〜な描写ありますね(笑) 

上映時間も109分とサクッと見れるのでいい感じに楽しめました…

監督のインタビュー記事なんかも見るとこの映画に込められてる色々な思いがあるようでただのサスペンス、ホラー、ミステリーとは言えない作品だと思います。

ちゃんと一日一日大切に生きたいですね…

不摂生やめなきゃ…(笑)